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元祖閣下
2010.10.03   [Sunday] 17:35

10月1日は、宣言通り、ゆうさまトートを観に行きました。

山口さんのトートを見るのは、8月12日以来!ゆうに1ヶ月半ぶりだったのですが、
もーびっくりー!!
ゆったり構えた寛容な、超越した、省エネな(笑)トートさまはいずこへ。
はげしかった!

前に観たときは、基本的にとにかく大らか~~な雰囲気で、穏やかな表情をたやさなくて、
寛容でやさしげ。だからこそ、逆に人の世なんて歯牙にもかけてないんだろうな、という感じを受けたのですが。
今も、まだそのおおらかさは基本にあるのだと思います。
ですが、ところどころで感情が見えるはげしいトートさまになってました。

まず、「♪最後のダンス」
ゆうさま超ノリノリっ!!
ゆうさま絶好調!!
どっかんとパワー全開の山口さんでした。
そうでした。ここらから、うすうす「ほおお!山口さんどうしたんだー??」みたいな感じはしてたのです。
いや、しろの印象に残ってた、包容力の閣下、座右の銘は「余裕」的なトートさまからは想像のつかない、パワフルなトートさまでした。
くわっ!と目をむいてたのってこの時だったかな?
そんな感じで表情も「ゆったり~~」モードから変化が。

1幕最後の「♪私だけに(リプライズ)」
これも、前は余裕に見えるあまり、「手に入れる時期が遅れてしまった」っていう雰囲気(あくまで手に入れるのは当然)くらいでしたが、今回は「ああ、やってしまった…」って気持ちの部分が見えたような。

子ルドルフとのシーンも、今回もなんとなーく殺そうとして、やめた、って風には見えましたが、いつかはちゃんと迎えに来てくれそうでした。
このシーン、山口さんはなんだかあまり葛藤を感じないような……。だから、なんとなく、って見えるのかも。
子ルドルフに、シシィやフランツ、もしくは自分自身をすこし重ねて見るような葛藤はなくて、ふつうに「ちいさいこ」としてあったかい目で見てるような気がします。
あ、そっか。
今思えば、前に見たときは、どの人に対しても、むしろ人の世の中全体を「ちいさいこ」として見てるようなあたたかさだったのかな?
自分の懐の中で人を遊ばせてるような、おおきな、つかみどころのない「死」。
それを思うと、今回はちゃんと人格を持ってるように見えたというか、人っぽい感情が見えた気がします。

そのルドルフが大きくなって、エーヤン、ルドルフ!のところでは、トートさまうれしかったのか、
なんと御者台に立ったまま猛烈に、鞭をうってました。(びっくり)
や…山口さん、はげしい……!!
えっ。この前のゆったり系「よーいしょ、よーいしょ」はどこやったの!?(こらこら!)
ほんとはげしかったー。
体も大きい方ですから、それで御者台に立ってるだけでもどーんと存在感があるわけですよ。
それでびゅびゅびゅん!っとぐおーっと鞭をふるうので、
なんだかとってもすごかったです。
すみません、にこやかに手を振ってる(はず)のルドルフより何より、山口さんにくぎ付けでした。(笑)

はげしかったといえば、ちょっと戻りますが、シシィが倒れるシーン。
ドクトルのとこですが。
ドクトル→トートでマントをばっさー!
この前のトークショーで瀬奈さんかっこええ~~!!と印象付けられたこの場面。(なにかちがいます。)
「それがいい……」と静かに帽子をとり、なげすてます。
ぽつぽつとドクトルのコートのボタンをはずして、突如ばさーっ!と正体をさらす!とこが。
脱いだコートを、ぶんぶんぶん ぶんっ!! と思いっきり振り回してから、勢いよく放り投げてました。(おおー!!)
どこまで投げる気ですかー!山口さん!!という勢いで振り回してらっしゃるので、びっくりしました。
暴れん坊閣下だなぁー!(笑)

それから、マイヤーリンクのところ。
ルドルフへの死のキスなんですが、至近距離の微妙な距離感のところで、すーっとピストルをとりだす感じと、
死のキスの「そっ」と、同時に手渡すピストルの「そっ」っていうタイミングも質感も同じで、
「トートのキス」=「ピストル」=「死」っていうのが、ぴったり100%一致して感じられました。
死のキスだ、っていうのはもちろんわかってたのですが、その不思議な感覚ははじめてでした。

それからですね、
ルドルフの葬儀の後、ルドルフの棺から現れる場面。
すーっと開いて、黄泉の帝王が現れた、とおもったら。
ちょ、なに その構えー!
その構えはなにですかっ山口さんーー!!
両手を高くあげて、なんでしょう、シシィを狙ってる風?
シシィを操ろうとしてる風?
シシィにぐぐっと力をそそいでる風??
黄泉の帝王構える!な感じでした。(良く分からないって!)
前は、静かにシシィを見降ろしてるような感じでしたっけ。
あんなに力はこもってなかったと思うのですが。
そのあと、「死」を求めるシシィの言葉をじっと背中できいて、毅然として突き放すのですが、
正面から聞いちゃったら、そのまま連れて帰っちゃいそうだったから、あえて背を向けてた、って風に見えました。
後ろを向くことででこらえていた、というか、誇りを守っていたというか。
前に観た山口さんトートは、誇りは守ろうとするまでもなく揺るがない帝王で、「まだ私を愛してはいない」って言葉にも葛藤はなく、「だからいらない」ってきっぱり冷静に切り捨ててた気がしたのですが。
背中を向けている間に、気持ちを落ち着かせて、自分にもシシィにも言い聞かせるようにして突き放したのかな、とか。

うーん。
今回も、省エネトートさまを予想して行ったので、ほんっっとうにびっくり。
なんというか、小さいことにはこだわりません、みたいな大きな大きなトートさまのなかに、なにか熱いものが生まれたようです。
今回はほんと予想外すぎて、でええっ!とびっくりするばかりで、トートの心の動きうんぬんよりも、
どうなさりました、山口さんっ!!(もうトートより山口さん)
な目線で山口さんの暴れん坊な動きにくぎ付けで見てしまったので、全体的にどんなトートだったのだか、うまく言い表せないのが残念です

山口さんのやんちゃな一面が見えたような気がしました。
それに、ほほえましいなぁと思ったり、ぐっと笑いをこらえたり(こら!)、すごいなぁと(いろんな意味で)思ったり、いろいろ楽しい観劇になりました

カーテンコール、最後のシシィとの2人のカーテンコールでは、後ろ向きになるときに、すちゃっとポーズを決めてて、おちゃめなトートさまでした。
なるほどなるほど。
山口さんて、ずっと「すごい人」だと思ってたのですが、案外「かわいい人」だったんだなー(まてまて。笑)
羽ペンシーンで、きちっと机に向かってたり、
カフェで真面目に新聞読んでたりするとこが、妙にかわいらしく見えてしまうのはナゼでしょう(笑)
羽ペンと言えば、シシィを誘惑した後、「いやよ逃げないわ~」ってシシィが歌いだしたとこで、
ぱしっといつになく俊敏な動きで机の羽ペンを握って、後ろ向きにじっとしてたので、ほー?と思ってじっと様子を見守ってたら、
そっか、山口さんトートは最後にペンを床に投げつけるのですね。
よしここだっ!えいっ!とぴしぃっと羽を投げたのまで見て
そっかーその準備をしてじーっとしてたのかーー(笑)
なんてところもちょっとかわいらしかったり。
ところどころ、大きな(かなり大きな)コドモのようにかわいく見えるのはほんと何なんですか!
やっぱり「すごい人」だなー!(笑)

そういえば、山口さんのトートはライオンみたいだなーと思いました。雰囲気的になんとなく。
そこにいる、ってだけのおおきな存在感とか、
豪奢な貫禄とか、
ゆたっとした動きとか、
ふさふさなあったかそうなたてがみとか、(……たてがみ?)
気まぐれなしっぽとか。(しっぽないない!)

えーと、しっぽは冗談ですがすみません。
と思うと、前見たときはそれこそ「眠れる獅子」みたいな、眠ってはないですが、ゆったりかまえた感じはそうだったのかなと思ったりしました。
1ヶ月半の間に、「ときどき暴れる獅子」に……(おーい!)
前の、すごい高みにいるトートさまも、なるほどー!ですてきでしたが、
今のいきいき感情の見えるトートさまも見られてよかった~!
あと1カ月したらどうなるのかな。
やっぱりこうやって長期でやってるといろんな変化もおもしろいですねー

*   *   *

変化と言えば、瀬奈さんも!!
瀬奈さんシシィ、ちょっと強くなったのじゃ?
結婚式後の、ゾフィーとの言い争いのところ、いままで、戸惑ってる感じが強く出ていて、受け入れてくれないゾフィーに、「なんで?」って純粋に傷ついてるようで、かわいいシシィなのだなーと思ってました。
一方的にゾフィーに批判されてて、被害者的にかわいそうに見えたりもして。
今回はそこからちょっと強くなって、ゾフィーに立ち向かう反抗心が見えるように感じました。
ショックを受けてるだけじゃなくて、そんなの我慢できない!っていう怒りと言うか。
自我が強くて怒りを抱えてるだけだと、見ててそんなワガママ言っちゃだめだよシシィ~ってひやひやしそうですが、瀬奈さんシシィのもともとのまっすぐに傷ついてる雰囲気と、その自我の強さがすごーくいい具合に混ざりあってるような気がします。

それから、最後通告のとこ。
瀬奈さんシシィ、フランツの懇願する言葉にぐらぐら情が揺さぶられてるのが伝わってきて、先が分かってるのに
もう、扉開けに行っちゃうのでは??と思ってしまうくらいでした。
やっぱり情に篤いシシィに見えるなぁ。
最後通告を突きつけるのも、情から。
いっしゅん、本当に立ちあがって扉開けに行っちゃうんじゃ?くらいに見えるのに、ふっとルドルフのことを思い出して、気持ちを落ち着けて、譲れないって表情になっていくのですよね。

なんだか皇后の貫禄が増してきたような気がします。
瀬奈さんも、千穐楽迎える頃にはどんなシシィになってるのかな。楽しみですね

**Special Thanks**
9月26日 13時台、21時台、22時台
9月27日 10時台、15時台
9月28日 13時台
9月29日 0時台、10時台、13時台、18時台
9月30日 13時台、23時台、23時台
10月1日 15時台、21時台、23時台
にぱちぱちしてくださった方、どうもありがとうございます
しろは昨日、三菱一号館美術館にまた行って、今度はジョン万次郎(の文献)に遭遇してきました。
そしてそろそろ気がつきました(笑)
そういうリンクって、すごーくありふれてるものなんだなぁって
しろがずっと好きだったもの、舞台に行くようになって知ったもの、石丸さんを応援するようになって出会ったもの、その関連ものは、世の中にたーくさん、ありふれてるらしい。
そういうのに思わぬところで遭遇して、わぁ!ってうれしくなって、今までなんて偶然~って思ってたけど、きっと、ひろーく見てみたら、なんでもないことなんじゃないの?くらいにぜんぜん珍しくなく、いっぱいあることなのだと思います。
でも、そういう「当たり前のこと」ですが、
好きなものがあるおかげで、舞台に行くようになったおかげで、石丸さんに出会ったおかげで、ひとつひとつの遭遇から、ちいさいけどうれしい気持ちをもらえて、ありがたいなーと
これだけあちこちで遭遇してるからには、これからも、きっとたくさん、ここにもいましたかー!って遭遇することがあると思います。
大すきなあれこれがなかったら、きっとなんとも思わずに通り過ぎてたんだろうなってことに、うれしい気持ちをもらって、
そういう「当たり前のこと」をうれしいことに感じさせてくれること、
「うれしいこと」が当たり前にたくさんあること、
どっちもすごくありがたいことです

この拍手も、しろのふつうの日常のなかで、うれしい気持ちをくださるひとつです。
いつも、どうもありがとうございます



comment
2010.10.03 [Sun] 20:27
nao

うわ~っ!観た~い、祐様トート!
石丸さんだけでも観足りなくて観れなくてモヤモヤしてるところなのに。。
「立ったまま猛烈に鞭」とかその極端さが大御所のなせる技!
あの場面でルドルフより目立ってどうする!(泣笑)
コートをブンブンって…!(悶絶中)
本人は至ってマジメにやってるんですよね?
愛すべき人だなぁ。
羽ペンのくだりとか、気づいてあげられるしろさんも素敵すぎます!
あ~笑いに、いえ観に行きたいな~
2010.10.03 [Sun] 22:59
しろ

○naoさん○
わーいnaoさんこんばんは。いらっしゃいませ~!(^^)
ゆうさまトート、想定外に付き添いで観に行ったのですが(笑)大満足でした~!

大御所!(大笑)
いや、ほんとうにおっしゃる通りですー!
ですよね、山口さんのおかげで、ルドルフのルすら目に入れる余裕はありませんでした(笑)
至ってマジメ…たしかに。だからおもしろ……じゃなくて、愛すべき人なのですねー!(≧~≦)
2010.10.04 [Mon] 20:55
mira

えっ!激しい山口さんトートって!?
かなり私の中では、衝撃!想像が追いつかな~い。
先月私が見た時は、まだ省エネで貫禄ある帝王なトートでした。
御者台に立つトートかなり見たい。
しろさんレポで、山口さんトート再び見たくなったよ~。
トート閣下も3人3様で楽しいですね。

瀬奈さんシシィ、見るたびに強くなっていくような気がします、私も。
ゾフィーと互角に渡り合う日も近いぞって感じ(笑)
瀬奈さんシシィは、シシィの自分を突き通す強さが良いバランスで出ていて、好きなんですよ。

どのキャストで見ても楽しめる「エリザベート」。やっぱりすごい作品です。
2010.10.06 [Wed] 15:43
しろ

○miraさん○
miraさんいらっしゃいませ~!
激しい山口さんトート、私も衝撃でした!(笑)
前に見たときのイメージのまま行ったら、これはダレ??Σ(・ω・ノ)ノなトートさまでした。

本当に、雰囲気が全然ちがうのに、どのキャストで観ても楽しめるエリザベートってすごいです。
作品の魅力、キャストさんご自身の魅力がいっぱいなんですね~(*^^*)
2010.10.06 [Wed] 20:17
chawan

しろさん
もっと早くコメントしようと思いながらばたばたして遅くなりました。 しかも一度電車の中でiPhoneで書いていたら消えちゃったり・・・。ま、それはどうでもいいんですけどね、とにかくこのレポは面白すぎます。 電車の中で笑いをこらえて腹筋がつりそうでした。
また、昨日はヅカ友であり東宝エリザも初演から観ている友人と3人で食事をしたのですが、私がこの記事の内容を紹介し、爆笑に継ぐ爆笑で大いに盛り上がりました。ありがとうございます。(内一人は大の山口ファンであるにもかかわらず、こういう話が大好きなのです。そこがかわいい!って)
つまり山口さんは動かない(動けない)か、やりすぎるか、どちらか極端なんですよねー。 そこがまた面白いのですが。 山口ファンの友人曰く、小池先生は山口さんだけ動かす演出にしてくれないのだ、と。 でも山口さんは本当は動きたいので、きっと客席から自分以外のよく動く2人のトートを見て「よーし、俺だって!」と思って張り切り出しちゃったんですよ!とのことです。  だからコートやムチをブンブン振り回し、ペンを投げ捨てることに集中するのでしょう。 いやもう本当に面白すぎます。 今回は山口さんを見る予定はありませんが、しろさんのおかげで十分堪能させていただきました! 
2010.10.06 [Wed] 20:53
しろ

○chawanさん○
chawanさんこんばんは~!
うう。改めて書いてまでコメントしていただいて、ほんとうにありがとうございます。
途中まで書いたのに消えたときのショックやらむなしさやら、わが身にひしひしと感じます。
いつもブログで笑わせていただいてるchawanさんの腹筋をつらしそうになったなんて、いやーほんっとうに光栄ですー!(←まちがってるよ!)
そして、ご友人にも紹介していただいて、盛り上がっていただいたとはますます光栄です!ありがとうございます。
きっと、chawanさんの話術で楽しく紹介してくださったおかげもあるかと~(^^)
それにしてもすごいな、ゆうさまパワー!!(笑)

なるほど~!山口さんファンのご友人の言葉、目からウロコでした。
そしてとっても納得。(さすがファンの方~!)
俺だって!と張りきりだしちゃった山口さん=激しいトート=かわいい。(笑)の図式がもうそのまんまこの日のトートさまを説明してくださってると思います。
すてきなコメントありがとうございました。ご友人にもよろしくお伝えください~!(笑)
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2011.6.28
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