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2009.10.05   [Monday] 22:00

第二部からは、阿部さんゲルツェンの物語に。
9時間中、3時間はバクーニンの物語、6時間はゲルツェンの物語、って感じかなぁ?
まぁ、9時間フルに出てたら身が持たないでしょう
そして、阿部さん出たと思ったら出ずっぱり。

ゲルツェンが熱い。
語るというか、もうなんて言うんでしょう。
たたみかける。
全身全霊で、言葉を突き付けてくる。
息つく間もなく、今度はしろはゲルツェンコースターに乗せられてしまったのでした。(そこのヒト、進んでのっちゃったんでしょに!)

基本ゲルツェンなんだけど、ところどころ、変わり果てた(笑)バクーニン登場。
しかし、第一部とは別人。(笑)
もともとムチャな人だったけど、一応上流の息子としてのムチャさだったのが、第二部からは、野の人。
バクーニンは、自由(革命)が目的なのか?破壊が目的なのか?
まぁ、きっと、それがまじりあってるんだろうなぁ……。
単に破壊のために、あそこまでする人じゃないだろうしねぇ。
でも、それを生きがいにしちゃってるから、次はあの国、あの国、って、革命できる国を追って行く人。
乱世の中でしか生きられない人なのでしょう。
そのなかを引っぱっていく人というよりむしろ、その嵐の中心でしか生きられない人。周りを巻き込んで。

そういう意味では、ゲルツェンとは対照的かと。
ゲルツェンはペンでの革命もわかるけど、暴動のその場に身を置くことのない人だから。
故国を憂いながら、外国を転々としてるゲルツェンは、思想ゆえに数奇な生き方をした人ではあるのだろうけど、我が身を削って革命に尽くすっていうのとはちょっとちがうかなぁ……。
でも、たしかな思想を持っているからこそ、ゲルツェンには人が集まってくる。
ことが起こるその場にいないから、灯台的な役割ができたのかも?
でもですね。第三部で、親友の妻に手を出してしまうのは、しろ的にはうーん?と首をかしげてしまうところでありました……。
前に、自分の妻がそうされた時は我を忘れて怒っていたのにーー??
生涯、ゲルツェンの親友であったオガリョーフだからこそ、ゲルツェンにとっての彼は一心同体でもあったんでしょう。
あの複雑な関係にあっても、ゲルツェンはオガリョーフに葛藤してないのですよね。
ナターシャが、自分とオガリョーフの共通の恋人であることが、さも当然みたいに。
罪悪感らしきものもない代わり、嫉妬もない。
不思議なくらい、あたりまえにしてる。

それを黙認してしまうというか、許容してしまうオガリョーフのほうは複雑です。
限りなく恋愛に近いくらいの友愛をゲルツェンに感じていたって言う意図をどこかで読んだので、うーんそっかーと思ったのですけどね。
ゲルツェンが自分の妻にくちづけするのを、横目でじっと見たあと、眼を伏せて自嘲するように小さく笑うオガリョーフ。
どっちに笑ったんだろう。ナターシャに?ゲルツェンに??
黙認しても、許すことに葛藤がないわけじゃなくて、双方特別だからこそ、それはもう入り組んだ感情があって、ゲルツェンと妻の子を、自分の子として育てながら、きっと自分でも知らないうちに壊れていくんだなぁ……。
へろへろというかへべれけになっちゃったりね。
いささかどころか、したたか酔ってますよアナタ……
そうして、酔ったり愚かなことをすることで、ばかでいたかったのかなぁ。
痛みを感じないように?
自分にとって大切な人同士が特別な関係になって、ある意味はうれしくて、狂おしく嫉妬もして、でも失うより3人で伴にあることをえらぶってどんな心情なんでしょう……。
時代背景もあるし、(結婚事情とか)しろの感覚では理解できないような、もっと複雑だったり単純だったりするところもあるとは思います。
でも、とても言葉にはできないなぁ。

言葉にできないと言えば、この舞台そのものが、確固とした言葉にするのがとってもむずかしいです。
このお話って、史実をもとにしてるから、お話としての終りはあっても、完結はしていないんだなっておもいます。
大きな流れの一部を切り取って見せているような。
時代の流れの中で、流れを変えるでなく、作るでなく、流されるしかないながら、なんとか変えたくて作りたくて試行錯誤を繰り返す人の姿。
でも、大切なのはきっと、ゲルツェンのラストの、「前に進むこと」なんでしょう。

「前に進むこと。
ユートピアの岸にたどりつくことがないと知っても、前に進むこと。」

ユートピアは、ありえないからこそユートピア。あるはずのないところ。
それが分かってしまっても、歩みを止めるわけにはいかない。理想を掲げないわけにはいかない。それに、絶望してはいけない。
たどりつくことのない目標に向かって、たゆまず足を進めること。
流されるしかないなら、せめて、舵をとるのは自分の手であるように。
そうしてたどりついた先は、「たどりつくところ」なんてないって分かることだったとしても。

あそっかー。
ここへ来て、コースト・オブ・ユートピアのアート(なんていうんでしょ。ポスターとかのあの絵)、あれがこの話そのものなんだなぁーとすとんと腑に落ちました。
絵の表わすものとは違いますが、今ふっと思ったこと。
ユートピアを目指すって言うのは、空の上の太陽を求めて、海を越えていくようなものなのかも。


さて、ここからは余談。
シアターコクーンは案外コンパクトでしたが、今回は通路も舞台で、劇場全体がステージシートのようでした。
よく、客席も一体っていうけど、もう客席も舞台ってかんじで。
双方向かいあってるから、向かい側の客席も舞台として観てて、だから、ステージそのものは小さくても世界が広いのですよ。
サイド席はその広がりがすごーくよく見られて、うん。よかったなぁー!
トム・ストッパードさんも来日されてたのですが、ストッパードさんもよく見える席でした(笑)。
他にも著名人の方々が来ていたっぽいです。
名前が出てこないけど見たことあるぞっ!誰だっけ?みたいな方もちらほら。(なんとゆー失礼な…)
きっと、無知なしろは知らない方や気がつかなかった方もいらしてたんだろうなぁ。
さすが千秋楽~~!!
なかでも、これはちょっと言わせてください。
えー…。こほんこほん。
松潤さん来てましたよ~~!!
いやーびっくり。近くを通った瞬間、え!?って(笑)。
またしてもしろの妄想だと思ってるそこのアナタ!!
だいじょうぶ。しろもそう思いました!!(どんなフォローだ)
まっさかねぇ~~って思ってたんだけど(顔見たの一瞬だったし)、会場内でちらほらウワサが聞こえてきてたのでほんとに本人だったと思われます。
しかも、すーごい遅れて気づいたけど、こちらもしろからよく見えるお席に座っていらっしゃいました(笑)。
小心者なしろは、なんか悪い気がして、ちら見が限界だったけどね!!(笑)

カーテンコールは、蜷川さんとストッパードさん、スタッフの方々も舞台に上がって、客席と相互に拍手を送りあいました~~!!(笑)
キャストから観客に拍手が贈られる珍しい舞台ってどちらかで拝見しましたが、まさにその通りで感動
ご挨拶はなかったけど、TONBYの紙飛行機(紙鳥??)が飛び交って、盛大なカーテンコール(きれいによく飛ぶんですねぇ!)
ほんとに、キャスト・スタッフの方、客席のみなさま、長ーい間、おつかれさまでした!!
あの場にいられてよかった。
ほんとうに贅沢な時間でした。
1日劇場にいたのに、あー終わっちゃったって思うくらい、充実してて、濃密な時間で、
また長時間の観劇機会があったら、嬉々として行ってしまいそうです(笑)。
のんびりお泊まりする口実にもなるし(至福~)


**Special Thanks**
10月4日17時台にぱちぱちしてくださった方、どうもありがとうございます
へろへろ感想ブログに、ほんとうにありがたいです
コーストの感想も、気合い入れてUP!!って意気込みながら、観終わったら
まっしろに燃え尽きたよ……(なんでしろはこの言葉を知ってるんだ…)状態でなんともへろへろ…(涙)
しかし、しろなりにどうにかこうにか進んでいこうと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします。(ふかぶか)


2009.10.05   [Monday] 20:09

一晩寝かせたコースト・オブ・ユートピア。

なにしろ長丁場。じっくりゆっくりかと思いきや、とんでもないスピード感でした。
9時間ジェットコースターに乗ってる感じ。(死んじゃうって)
激動の時代。人の想いが熱い熱い。
とにかく圧倒。圧巻。
かといって、観てて身を引いてしまうんじゃなくて、気づけば巻き込まれてるような舞台でした。
ほんとにすごかった!

情報量も心情的な葛藤も、
消化するには一晩じゃ足りないのは自覚してるのですが、書きたいので書きます!!(えーい!)


まずですね、入場のとき。
おねがいしますーってチケットを見せたら、「お言伝がありますので」って、別の扉に案内されたしろ(!!)
………へ???
やだ~~しろってば実は存在知られてるくらいビックゲスト~~~???(←ちがうでしょ)
と思ったら、どうやらもともとしろが持ってた2F席は、観にくいということが分かったそうで、
1Fのお席にしてくれるというお話だったのですよ~~♪♪
きゃーきゃー
これが幸運でございました~!

もともと下手サイドの2F席だったんですが、上手1F席になって、ステージ近っっ!!
シアターコクーンって、思ってたよりもコンパクトでして、ステージも低くて、それが近いの~~
サイドだから斜めなのですが、4方向から観る舞台だからあんまりそれも気にならなくて、ほんとによかった。
右目線で観てるため、さすがに最後には、右首筋・右肩・右腰がかなりじりじりしましたが(笑)、この舞台って、下手は壁&扉、正面と裏は薄紗が幕になってるんですが、上手はなにもない!
それで、薄紗幕がしまってるときも、薄紗のとこと、何もないとこから半々くらいにステージの様子がかいま見えて、トクした気分でした
なにより、用意してたオペラグラスを一切使わないですんじゃったのです!!感謝感謝
向き合って話してるとこは、どうしてもどっちかが斜め後頭部になってましたが、もう一方はほぼ正面だったし帳消しだにゃ。


話は聞いてたのですが、開幕前は、舞台上がミーティングスペースみたいになってて、すでにというか、まだというかキャストの方々がいらっしゃって、ふつーにぷらぷらしたり、座って話してたりするのですよ。
それを間近でみれてしろのテンションはupup
目が合っちゃいそうでどきどき
ていうか、阿部寛さんと軽く目が合っちゃった気がするよーーー!(妄想癖発揮?)
テレビで観るまんまですー。普通に同じ空気吸ってて(それはそうだ)すーごい不思議でしたー。
そして背高っっ!!
やっぱりサマになるのだなぁー。立ってるだけでサマになる方ですよ
勝村さんは部活抜けだしてきちゃった高校サッカー部員みたいでした(笑)。
石丸さんの素の、くしゃって笑顔もみれちゃって、もうきゃーきゃーです

なんか素を観察されてるみたいで逆に緊張感があったりしないのかなぁー??
とちょっぴり心配しちゃったりもありましたが、ベルが鳴って、ざーってキャストさん自ら後かたづけして、
すぐ出番の方はステージ上で衣装やら鬘やらを装着。
その場にバクーニン家の晩餐室が出現。
それを逐一見られて、すっごくおもしろかった!!
なんでしょう。
現実から、19世紀ロシアに移るのを、舞台と一緒に体験することで入りやすくするってことだったのかなぁ。
観てて、へぇー!!へぇー!!って感心しきりで、
さらにテンションupしてしまったしろでした。


さて第一部、船出。
ここはバクーニン家のお家事情というかお家騒動というか恋のから騒ぎというか(笑)。
主人公は勝村さんだったけ??くらいに、バクーニンが出る出る。
バクーニンやりたい放題だな!!(笑)
このはちゃめちゃバクーニンがめちゃめちゃ笑わせてくれます。
それにしても、この演目かなりシリアス&シビアなテーマなのに、すごいおもしろい!
随所随所で笑いもいっぱいで♪♪
そのバランスも絶妙
スタンケーヴィチの動揺具合があまりにかわいくて、こんな笑っていいのか!?くらいに楽しかったです(笑)
キャストさんの演技がうまいから、余計におもしろいんだなぁ!
勝村さんバクーニンは、3幕通して、出てくるだけでなにかしら笑いが起きるという。お見事です!

しろの第一部の注目は、池内博之さんのべリンスキー!!
この方、ほんっっっとすごい!!感動!!拍手!!
長台詞を、感情いっぱいでよどみなく語る語る!
それと、ふだんのオドオドさとの対比もお見事!
普段弱気な人が、ある一点で熱がこもると、周りも何も見えなくなって熱弁をふるって、っていうのがすごーくよくわかるのです。
それに、熱弁が、一本調子じゃなくて、メリハリがきいてて、うまい人の演説をきいてるみたいで。
ひたすらしゃべってると、下手すると流しちゃうけど、むしろ聞き入っちゃうのだわ。
これ、という点で、そういうすごい力を得る人で、
話に引き込まれて息もつけない。
そして、びっくりしたのが、咳がすごい自然なんですけど!!ナニゴト!!(そこに注目するしろもナニゴトだー!)
ここまで作れる!?ってくらいでね。いやぁすごい。
しろがジェットコースターのっちゃったのは、かなりこのべリンスキーの力のような気がします。

1部に限らず、けっこう時間軸が行ったり来たりする演目で、1部2幕で時間が遡るのですが、それがしばらくわかってなくて、あれ?あれ??ってなっちゃった
てゆか、2幕入って気づいたけど、モニターに年代と場所出てるじゃぁないですかーー!!誰か言ってよーーう!(いや、ふつう気づくから…)

そして、2幕でうれしポイントだったのが、仮面舞踏会の石丸さん
事前情報もあり、すぐ分かりました!!(わーい♪)
そしてまたまたラッキーなことに、正面側上手端で踊ってらっしゃるので、しろってばめちゃめちゃベストスポットで堪能(笑)。
かさねがさね、席移動に感謝でした~~♪


ということで、(どういうことだね)
なんだかかなーり長くなりそうなので、この辺でいったん切ります
つづく。(笑)

2011.6.28
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